「人間関係の損得はお互いに五分五分であるべきだ」と考える人たちもいる。これが著者のいう「マッチャー(バランスをとる人)」だ。彼らは、いつも頭のなかに「バランスシート」をもっている。自分と相手の利益・不利益を、そのつど公平にバランスし、ギブ&テイクの帳尻を合わせようとする。「これだけしてもらったから、私も同じくらいお返ししよう」という思考と行動のパターンとなる。
抹茶はしらなかったな。
著者の「ギバーこそが成功する」という主張は、法則というよりは「論理」である。「こうすればこうなる」という話ではなく、「こう考えてみてはどうでしょうか」というものの考え方や視点を提供している。
論理。
ギバーは「記録」より「記憶」を重んじる。だから時間を経ても、人間関係のつながりを再構築することができ、そこから恩恵を得ていくのである。ギバーにとって恩恵とは「思いがけず来るもの」であり、事前に期待したり損得勘定するものではない。
「優しさ」そして「心のゆとり」がないとできない。
成功するギバーは、「自己犠牲」ではなく、「他者志向性」をもっている。他者志向性とは、たとえばチームで仕事をするときに、自分の取り分を心配するのではなく、みんなの幸せのために高い成果を出す、そこに目的を設定するということだ。
ふむ。知らず知らずにテイカーになっていたところがあるかもしれない。
ビジネスにおいてもギバーが(潜在的に)多いということは、日本の社会と日本人が伝統的にもっている「天然資源」といってよい。
国民性も反映されるのね。
ささやかであっても必ず自分以外の誰かのためになるから、仕事として成立する。この意味で、趣味は仕事ではない。当たりまえの話だ。
趣味と仕事の違いは、人のためになるかならないか。
もくじ
あなたは、まだ「ギブ&テイク」で 人生を決めているのか
大きな成功を収める人びとには三つの共通点がある。それは「やる気」「能力」「チャンス」だ。
どれかがかけていても駄目なのよね。
ギバーになるのに何も並はずれた犠牲は必要ない。ただ他人の利益のために行動することを心がけ、助けたり、助言したり、手柄を分かち合ったり、わたりをつけてやったりするだけだ。
なるほど。
しかしいざ職場となると、ギブ・アンド・テイクはもっと複雑なものになる。仕事においては、ギバーかテイカーかにはっきりと分かれることはほとんどなく、たいていの人が第三のタイプになる。それが、与えることと受けとることのバランスをとろうとする「マッチャー」だ。
たしかに・・・。仕事となると利害関係が明確だからね・・・。
調査によれば、成功からほど遠い位置にいるのは、ほとんどがギバーだ。どの重要な職業を例にとっても、ギバーはいつも割を食っている。それは、自分の成功を犠牲にして、相手の利益を優先しているからなのだ。
興味深い。
先に述べたように、一番生産性の低いエンジニアはほとんどがギバーである。ところがもっとも生産性の高いエンジニアも、やはりギバーだったのだ。
驚き。
「成功するのが先で、与えるのはそのあと」という一般的なやり方の逆を行き、「先に与える人」こそが、あとでもっとも成功するのだと教えてくれる。
成功するのはあと。
それとは対照的に、ホーニックのようなギバーが勝つと、みんなやんやと声援を送り、非難することなどない。
優しい世界。
テイカーは1を好むのだが、ギバーはリスト2の価値を優先するらしい。リスト1がまじでテストステロンという感じ。
彼の経験は、仕事においてギバーであることはリスクもあるが、その代わり大きな利益ももたらしてくれるのだとはっきりと教えてくれている。
眼の前の小さな利益よりも先の大きな利益を取りに行く
「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ
人脈には主に三つのメリットがあるという。それは「個人的な情報」「多種多様なスキル」、そして「権力」である。強力なネットワークをつくることによって、知識、専門的技術、影響力を利用できるようになるのだ。 さらに突っ込んだ調査からは、豊かな人脈をもつ人はより高い業績を達成し、昇進も早く、収入も多いことがわかっている。
ほん。
「ちょっと信じられないかもしれないが、利他的に振る舞えば振る舞うほど、人間関係からさらに多くの恩恵が得られるのだ」と、リンクトインの設立者リード・ホフマンは書いている。そしてその理由をこう説明する。 「人を助けはじめると、評判がどんどん高まり、自分の可能性の世界が広がるからだ」
お金じゃない人助けをしよう。
これまでに初対面の人と会ったときに身構えたことがあるなら、それはおそらく、相手が利己的な下心を抱いていることに感づいたからだろう。テイカーが近づいてくるのがわかると、人は心のドアを閉ざして交流を拒み、協力も信頼もしないことで自己防衛する。
あぁ・・・これか・・・自分の自己防衛が強い理由は。
「自分にまったく利益をもたらさない人間をどうあつかうかで、その人がどんな人間かがはっきりわかる」
とくにこの場合、ビジネスでいう利益とは金。
テイカーは自分のことで頭がいっぱいなので、三人称の代名詞(私たち)より、一人称の代名詞(私)を使うことが多い。
主語が「私」
無私の心をもとう。
たいていの人は、フェイスブックのプロフィールを見ただけでテイカーかどうかを見分けることができるという。
面白すぎる。
最近、テイカーを見つけるのにSNSを利用する人が増えている。
承認欲求が出やすいからね。
シリコンバレーにはじめて進出したとき、リフキンは、「与えること」は自分の殻を破るための自然な方法だと感じた。
たしかに・・・与えまくると人は寄ってくるものね。
リフキンのリンクトインのページには、彼のモットーが公開されている。「私は世界をよりよいものにしたい。そしてそれを“うさんくさくなく”やりたい」
大事・・・うさんくさくやるのは詐欺と同義。
恩着せがましい親切は、後味の悪さが残りかねず、豊かな人間関係の一環というより取引のように感じるものだ
まじでよくわかる。
マッチャーが、受けとることを期待して与える場合、助けてくれそうな人にだけ与える。マッチャーとしては、親切が報われないのなら意味がないからだ。
親切心。
「相手が誰であろうと、自分にこう問いかけるべきでしょう。『この人にどんなことをしてあげられるだろうか?』ってね」
訓練。
これだと人に尽くしすぎてしまうと思う人もいるだろうが、リフキンがかつて身をもって学んだように、将来助けてくれそうな人が誰かなんて、必ずしもわかるわけがないのだ。
損得勘定を抜きにして親切にする。助ける。
マッチャーは、自分の利益を犠牲にしてでも、利己的に振る舞うテイカーに仕返しをしようとするが、寛大に振る舞うギバーにはきちんと報いようとする。
寛大さ。
リフキンの成功の秘訣は嘘みたいにシンプルだ。それは、思いやりをもって相手に質問をし、辛抱強く話を聞くことである。
人間性
年をとればとるほど、休眠状態のつながりはますます増えていき、また、さらに貴重なものになっていく。
人間関係
ネットワークとは自分のためだけにつくるものではなく、すべての人のために価値を生み出す道具であるべきだと、リフキンは考えている。
考えがきれいすぎる・・・。こんな人世の中にいるんだな。結構衝撃。
ギブ・アンド・テイクの関係が当たりまえという思い込みがなくなり、かかわる人すべてが利益を得られるようになると、彼は確信しているのだ。
ギブアンドギブ
初対面の人に会うたびに、リフキンは相手にいくつか質問して、「五分間の親切」を実行するチャンスを探す。いまどんな仕事にとり組んでいるのか。何か困っていることはないか。意見やアドバイス、誰か紹介してほしい人はないか。
自分にこれができているか?否・・・
リフキンは、助けた人たちのうち何人が自分にお返しをしてくれるだろうか、とは考えない。 テイカーは、自分を偉く見せて、有力者にとり入るためにネットワークを広げ、一方マッチャーは、人に親切にしてもらうためにネットワークを広げる。
自分に相手にできることはないか。ひたすらできることはないか。
テイカーとマッチャーには、このような徹底したギブはやはりちょっと危険に思えるだろう。では、リフキンのようなギバーは、自分のした親切が自分に返ってくる保証がなくても、生産性を維持できるのだろうか。
これこれ。気になる。
受けとるより多くを与えることで、ギバー特有の能力や価値観、善意を身をもって示していたのである。しかし、ギバーは非常に尊敬されていたものの、問題が一つだけあった──生産性を犠牲にしていたのだ。
ま、そうなるよね。
密接に結びついた社会は、人間関係や個人の評判をより見えやすくしている。これはつまり、テイカーである代償も、ギバーである利益も、どちらも増幅するということだ。現在では、グーグルを検索してテイカーについての評判情報を集めることも、フェイスブックのプロフィールのちょっとした言葉や画像からテイカーの「レック」を見つけることも可能だ。
たしかに、ネット社会は掘り出せるようになったね。
自由に独創的なビジョンをつくり出し、それを厚かましくクライアントに売りつけるのは、まさしくテイカーの考えることだった。
対話。
自分の知力にだけ頼った、一見、個人の力が大きい仕事でも、成功するかどうかは自分で理解している以上にほかの人びとの協力にかかっているのだ。
個人の力を過信するな。
ギバーが自分の利益よりグループの利益を優先すると、そのことが周囲に伝わる。その結果、ギバーは同僚の尊敬を集めるようになる。
思考と行動は伝播する
マイヤーが大事にしている社会生活のルールがある。それは、「遅刻をしない、努力を惜しまない、人に親切にする、道に外れたことをしない」の四つである。
シンプル。
「責任のバイアス」は、協力関係が失敗する大きな原因だ。起業家、発明家、投資家、上級管理職が、当然の功績をパートナーが認めてくれない、あるいは正当な分けまえにあずかっていないと感じると、仕事上の関係は崩壊する。
仕事の難しいところ。利害関係の発生。
人を真の意味で助けるには、自分のものの見方の外に出なければならない。マイヤーがしたように、こう自問する必要があるのだ。
相手視点。利他心。
自分のものの見方にこだわるのではなく、他人の視点から見る能力は、協力関係で成功するギバーの得意技だ。
他人視点から見る。
他人の能力ややる気に気づいても、テイカーはむしろその人物を脅威とみなし、支援しようとも可能性を伸ばしてやろうとも思わない。
おおう・・・
かたや、ギバーは、可能性の片鱗が見え隠れするまで待ったりはしない。他人の意図を疑わず、楽観的に解釈するので、すべての人のなかに可能性を見出そうとする。人をみな「大きな可能性を秘めた人」として見る時点で、ギバーはそもそも、リーダーやマネジャーやメンターの役割を果たしている。
すべての人には可能性があると。
リーダーや指導者の立場にあると、まず相手の才能を探したくなるものだが、ギバーはその誘惑に負けまいとする。そして誰でも一流になれると考え、やる気があるかどうかに着目する。
だれにでも才能がある
そしてギブ・アンド・テイクの関係について、会計学の用語を使ってこう助言している。「私は支払勘定(債務)の値よりも、受取勘定(債権)の値が大きいほうがいい」
投資の期待値がマイナスで、現に利益をもたらしていなくても、さらに投資を増やすのである。 経済学者はこの行動を、「埋没費用の誤謬(サンクコスト効果)」という概念を使って説明する。
サンクコスト
反し、ギバーは同僚と会社を守ることを第一に考えるので、進んで失敗を認め、柔軟に意思決定しようとする。
会社の安全を第一に考える。
そして、へこたれずに練習し、ギバーとしてプレーする選手を見つけると、その選手をダイヤモンドの原石として扱った。
チームへの献身的な貢献。
テイカーが、自分こそが一番かしこい人間になろうとやっきになるのに対し、ギバーは、たとえ自分の信念が脅かされようと、他人の専門知識を柔軟に受け入れる。
傾聴。
ギバーは才能を見抜き、それを伸ばすことに長けているだけでなく、予想が外れたときでも、自分の立場にこだわることなく、まえに進んでいけるのだ。
観察とリスペクト
「パワーレス」の時代が始まった
研究から、人に影響を与えるための二つの基本的なアプローチは、優位と信望であることがわかっている。優位を確立すれば、人から有力で権威があると思われるので、影響をおよぼすことができる。また信望を集めれば、人から尊敬、賞賛されるので、やはり影響力は大きい。
間違いない。権威に人は弱い。
疑い深くなっている人に対して優位に立とうとすればするほど、相手は抵抗するものだ。受容的な人びとに対してでさえ、優位に立つことはゼロサムゲームである。
テイカーはテストステロン値が超高そう。
ところが、偉そうにすればするほど、大佐たちはますます抵抗してきた。教師としての尊敬を得ることもできず、私はすっかり落ち込んだ。
自分を大きく見せない。
テイカーは、弱みをさらけ出せば、自分の優位と権限を危うくすることになると心配する。かたやギバーは、それよりずっと楽に自分の弱さを表に出す。
ひたすら弱みをみせていく。そうすることで信頼を集める。
ただし、ちょっとした条件がある。それは、弱みを見せても効果があるのは、周囲の人びとに有能だと認められている場合にかぎることだ。
ふむ。達人がヘマをするのはOK。まずは有能であることを認めてもらう、有能さを身につける必要がある。
作家のダニエル・ピンクによれば、営業マンと聞いて、人がまず思い浮かべるのは「押しつけがましい嫌なヤツ」だという。営業マンの典型的なイメージは、人をいいように操るズルがしこい人間で、成功した営業マンは、態度が威圧的で、自分の利益しか考えず、人をだますことさえいとわない人間のように思われている。
このタイプの営業マン多すぎん?コミュニケーションがしんどい。
この結果からは、トップ営業マンはテイカーに違いないように思えるが、パート1で見たように、極めて優秀な営業マンの多くがギバーである。
自分がやるなら絶対ギバー的な営業。
勧誘の電話を聞いていた一人の顧客が、「あなたは本当にお話が上手ですね」といった。それを聞いて、グランブルズは笑った。「私はほとんど何も話してませんよ」
傾聴。
人に質問をすることは、ギバーがふだんから当たりまえにやっていることである。このことがとりわけ役に立つのは、信用や地位がないせいで周囲の人びとに影響力を疑われているときや、競争の激しい交渉を行なっているときなどだろう。
戦略的に質問をするのではない。相手への好奇心から質問が自然と出るようにする。
そして、交渉上手はかなりの時間を費やして、「相手側の視点」を理解しようとしていることがわかった。交渉がうまい人の発話のうち二一パーセント以上を質問が占めていたが、それに対して平均的な人は一〇パーセント以下だった。
質問力。
だが、レーンはギバーだった。名誉には関心がなく、ただクリエイティブ部門の力になりたいがために、このアイデアを使ってもらいたいと思っていた。
ただ顧客に対して貢献する。業務範囲外のこともサービスも厭わない。無料で働くこともする。ただそれは従業員には押し付けない。
テイカーは強気な話し方をする傾向があり、独断的で、率直だ。一方、ギバーはもっとゆるい話し方をする傾向があり、控えめな言葉を使って話す。
・ためらい──「まあ」「うーん」「あー」「ええと」
・あいまいな発言──「どちらかといえば」「みたいな」「かもしれない」「たぶん」「……と思う」 ・否認──「これはあまりいい考えではないかもしれない、でも……」
・付加疑問──「おもしろいですよね?」「いいアイデアだよね?」
・強意語──「本当に」「とても」「まったく」
まあ、あー、みたいな、かもしれない、たぶん、と思う、本当に、とても
上記めっちゃ使うわ。ゆるいコミュニケーション。
だが、控えめに話さないほうがいい立場が一つだけある。それは、リーダーシップを担っている場合だ。
そうかー。有能そうな印象を与えるにはそこは強気で発言した方がいいということね。
調査では、知識のある同僚にしょっちゅうアドバイスや助けを求めている人は、まったく求めない人よりも、上司の受けがいいことがわかっている。
助けを求めて、助ける。
自分のエゴを守ることや、確信をもって話すことにこだわらないギバーは、弱く見られようといっこうに気にしない。
たしかに。弱く見られてもOKにしよう。
ギブ・アンド・テイクのやり方に関係なく、人間というのはアドバイスを求められるのが大好きなのだ。誰かにアドバイスをすると、テイカーは自分が偉くなったような気になるし、ギバーは人の役に立てたような気になる。
どっちにしろ大好きなのか〜笑
「与える人」が気をつけなければならないこと
これからあとのパートでは、なぜ燃え尽きるギバーと成功するギバーがいるのか、ギバーがテイカーに食い物にされないためにはどうしたらいいか、また、ギバーが自分自身を守るための方法、人をギバーにすることで、成功を周囲に広げていく方法について見ていきたいと思う。
自分にとって一番大事だと思う。
ビル・ゲイツが世界経済フォーラムで、「人間には二つの大きな力──利己心、他人を思いやる心──がある」と主張しているように、人はこの二つをかけ合わせて原動力にするとき、もっとも成功できるのだ。
ふむ。
「自己犠牲タイプ」のギバーは、他者の利益追求のスコアが高く、自己の利益追求のスコアが低い。自分自身のニーズをかえりみず、時間とエネルギーを割いて、そのツケを支払う。むしろ無私無欲に与えることは病的な行為であり、生物学者のバーバラ・オークレイは「病的なまでに他人に尽くすあまり、自分自身のニーズを損ねること」と定義している。
自己犠牲とギバーは違う。
テイカーが「利己的」で、成功できないギバーが「自己犠牲的」なら、成功するギバーは「他者志向的」といっていいだろう。
違い。
自分を犠牲にして与えていれば、すぐにボロボロになってしまうだろう。「他者志向」になるということは、受けとるより多くを与えても、けっして自分の利益は見失わず、それを指針に、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのである。
クールフィットのときボロボロになってたけどそういうことなのかもしれない笑
収益もなく、みんなに楽しんでほしいと思ってやっていた。お金もないのに。
賢くやろう。
他者志向かつ自己利益にも関心を向ける。
ギバーは自分の利益より他人の利益を優先する傾向があるので、つい自分自身の幸せを犠牲にして人を助け、燃え尽きる危険をみずから高めてしまう。
たしかに、ここ最近に至るまで自分の幸せとか考えたことがなかった・・・
燃え尽き症候群と鬱に気をつけよう。
つまり、ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたことよりも、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえていないことが原因なのである。
ギバーは、与えることに時間とエネルギーを注ぎ込みすぎるせいで燃え尽きるのではない。困っている人をうまく助けてやれないときに、燃え尽きるのである。
さすがにお金が尽きて生活できなくなったら・・・ね。
多くの調査から、自分の幸せをかえりみず与え続ければ、精神的・肉体的健康を害するリスクが高まることを発見した。しかし、他人のことだけでなく自分自身のことも思いやりながら、他者志向的に与えれば、心身の健康を犠牲にすることはなくなる。
まじで身にしみるわ・・・。自分が精神的/肉体的にやられたので。
まとめて与えることは、他者志向の戦略である。放課後、疲れてヘトヘトなときは、コンリーは生徒の指導を週末にとっておくことにしていた。週末なら気力も回復し、スケジュールの都合もつきやすかったからだ。 それとは対照的に、自己犠牲のギバーは、相手に求められるまま、そのつどバラバラと与える傾向がある。このやり方は気が散りやすいうえ、疲労感も大きく、ギバーから必要な注意力と気力を奪ってしまう。
なるほど!
エンジニアたちは自己犠牲のパターンに陥っており、同僚の問題を解決しようとしょっちゅう手を貸していた。あるエンジニアはこう話している。「仕事をしていて一番イライラするのは、しょっちゅう他人を助けなければならず、自分の仕事ができないことです」
自分の幸福と他者志向のバランスが大事。
調査では、週二時間のボランティア活動をはじめれば、一年後には幸福度、満足度、自尊心が高まっていることがわかっている。いままで経験したことのない分野での週二時間なら、負担になることもなく、成果に違いも出てくる。
なるほど。
ショーンは教育関連の新たなプログラムを二つ立ち上げた。
なにかやってみても良いかもしれない。
彼らは、他人を助けるのが楽しくて、自分から進んでそうするが、いざというときは助けを求めることもいとわない。
助けを求めて、助ける。相互扶助。
意外に思えるかもしれないが、より多く与える人は、より多く稼ぐようになるのである。
ほう。
自分のためにお金を使っても、幸福度は変わらなかったが、ほかの人のために使った人は、幸福度がかなり上がったと報告しているのだ。
ほう。
ボランティア活動をしていた六十五歳以上の人の場合、八年間にわたり、うつ病が減少した。
やろ。
気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人
ギバーが手強いテイカーと仕事をすることになったら、生き延びるのは不可能です。
よくわかる。
最初からブラッドがテイカーだと見抜けていれば、ピーターはこんな目にあわなかったかもしれない。これは、ギバーが踏みつけにされやすい理由の一つである。ギバーは、人は誰でも善人だと思う傾向があるので、他人はみんな信用できるという誤った思い込みにもとづいて行動する。
人を見抜かなければいけない。
成功するギバーになりたければ、自分の身を守るために、人を操って利用しようとしている人間を見抜かなければならない。
人を見抜く力。
私たちには、愛想のいい人はギバーで、無愛想な人はテイカーだという固定観念がある。
俺、愛想悪い。
ギバーはマッチャーやテイカーより、直感的に相手の真意を見極め、他人を正確に判断できることがわかっている。
たしかに、得意。
人の視点でものを見ることが、相手の真意を見極めるカギであり、また、新たな選択肢をギバーにもたらしてくれる。
テイカーの考えていることを感じ取ろう。
テイカーを相手にするときには、自衛のために、マッチャーになるのがいい。ただし、三回に一回はギバーに戻って、テイカーに名誉挽回のチャンスを与える。
自己防衛。
サミアはいう。「解決策は、自分自身を、家族に代わって交渉する代理人だと考えることでした。ギバーなので、しつこくせっつくのは気がとがめます。けれど『頼りにしてくれている家族に損害を与えている』と思うと、とたんに後ろめたさなど吹き飛んでしまいました」
社員のため!などひとおし!
ほかの人の代理人として振る舞うことは、ギバーとしての自己イメージと社会的イメージを保つための効果的な方法なのだ。
背景に人がいるほど強くなる。
「勝ち負け(ウィン・ルーズ)交渉」では、誰かの代弁者となり、関係説明することで、私はより自己主張できるようになった。それに対し、全体のパイを大きくし、「勝ち勝ち(ウィン・ウィン)交渉」を成功させる手助けをしてくれたのは、「人の視点でものを見る」ことだった。
なる。
人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」
与えるときはたいてい、相手に得をさせたいという欲求と、自分自身も得をしたいという欲求が複雑に混ざり合っているのだ。
人間は複雑。ギバーがギブできつづけれるわけではなく、マッチャーもテイカーも同じ。
往々にして人は、他人はギバーでないと思い込み、相手に与える気をなくさせたりするような行動や言動をとるようになる。そこで「助け合いの輪」では、与える状況を意図的につくり出すことにした。職場では、与えることのほとんどが、助けを求められ、それに応えた結果であることが調査からわかっている。
ある。「助け合いの輪」は、テイカーをギバーとして振る舞わせる状況をつくり出していた。カギは、与えることを人目にさらすことにある。 テイカーには、人目のある環境で気前よく知識や情報源やコネを分け与えれば、自分の評判が上がることがわかっているのだ。
「成功の道」を切り拓く人たち
1.書籍名
GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
2.要約
「ただの良い人(ギバー)は奪われつづける」
世の中には3種類の人がいる。それはギバー、テイカー、マッチャーである。ギバーは与える人。そして、テイカーは「奪う人」。あとはマッチャーはギブ&テイクで与えたらその分だけ受け取る人。それぞれの割合は25%、20%、55%である。職場ではギバーだが家ではマッチャーだったりテイカーだったりその時の環境によって変わる。1番、成功を収めているのがギバー。次に成功しているのがマッチャー。そして3番目がテイカー。最後にギバーである。そう、ギバーには2種類あり、自己犠牲のギバーは失敗に終わりやすいが、他者志向のギバーは最も成功を収めやすいのである。他者志向のギバーは他者の利益に関心があり、自分の利益にも関心が強い、いわゆるwin&winの関係を好む人。ただ、ギブしまくってもテイカーに搾取されつづけるので、だれがテイカーか見抜くのが非常に重要。
3.学びを得た点
自分がどれに合致するのかをまず考えました。その時々や環境によって変わると思いますが、割とギバー志向なのかなと思いました。しかし、ギバーには2種類いるということは新しい発見で、ただの良い人は搾取される(とくにビジネスだと)と思いましたので、ギブをする人を見極める必要があると感じました。この見極め方はかなり難しいと感じましたが、様々な人と関わり表情や雰囲気そして言葉などから見極めれるように心がけたいと感じました。
そのためには書籍を読むことも大切ですし、経験をすることも大切ですし、無駄なことはなにもないのだとも実感しました。
4.URL
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